どーもー!金野内でーす!!
倹約(=減量)と投資(=筋トレ)で,アスリート級の家計体脂肪を目指しながら,同時に人生の幸福度=QOL(Quolity of Life)もあげちゃうような情報発信をしております.
さて,今回のテーマはこちら!
『FP資格で勉強する6つの係数があるんですが,実用性がなさすぎるので,それぞれの電卓をブログ上に順次用意していく!』
です!有益な情報発信になるように頑張ります!!
FP資格で勉強する6つの係数とは
2023年はじめに,昨秋から勉強してきたFP3級の試験に合格した金野内です!
FPの勉強をはじめる人は,ある6つの係数に出会います.この係数は,いくつかのシーンで複利計算をするために,元本や毎年の積立額に掛け合わせる係数です.
『なるほど!掛け算するだけで複利計算ができるだなんて,なんて素晴らしいんだ!』
………とはならないんです(笑)
そもそも,この係数をどうやって手に入れるんでしょう?あるいは計算するんでしょう?『計算するための係数を計算する』だなんて本末転倒じゃありませんか?(笑)
ということで,『結局,それぞれの電卓があった方が便利だろう!』ってことで,金野内電卓シリーズに加えることにしました.
この記事では,各係数の電卓の公開に移る前に,そもそも,6つの係数はなんなのか?について,紹介していきたいと思います!
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 資本回収係数
- 年金現価係数
FPのこの単元,もはやただの暗記モノとしか思えない,安眠を促すような漢字の羅列であります…FP資格にチャレンジしたい!ってひとでなければ,この言葉を覚える必要は全くありません.
① 終価係数
終価係数とは
イマ,100万円のタネセン(元本)をもっていて,利回り3%の運用商品に10年間投資することにしたとします.
すると,この10年間で,利息がもらえるので,もともとの100万円に利息を足した金額が最終的な金額になります.
この最終金額を求めるために元本に乗じる係数を『終価係数』といいます.
終価係数 一覧
1% | 2% | 3% | 4% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 1.0303 | 1.0612 | 1.0927 | 1.1249 | 1.1576 |
5年 | 1.0510 | 1.1041 | 1.1593 | 1.2167 | 1.2763 |
10年 | 1.1046 | 1.2190 | 1.3439 | 1.4802 | 1.6289 |
15年 | 1.1610 | 1.3459 | 1.5580 | 1.8009 | 2.0789 |
20年 | 1.2202 | 1.4859 | 1.8061 | 2.1911 | 2.6533 |
25年 | 1.2824 | 1.6406 | 2.0938 | 2.6658 | 3.3864 |
30年 | 1.3478 | 1.8114 | 2.4273 | 3.2434 | 4.3219 |
年利回り [%]
積立年数 [年]
② 現価係数
現価係数とは
利回り3%の運用商品に10年間投資することにしたとします.
すると,この10年間で,利息がもらえますが,この利息を含めて100万円の金額を目標にしたいと考えています.
10年後にこの目標を達成するために,用意すべきタネセン(元本)額を求めるのに目標金額に乗じる係数を『現価係数』といいます.
式を見れば明らかですが,①の『終価係数』と②の『現価係数』は,真逆(対)の関係にあります.
現価係数 一覧
1% | 2% | 3% | 4% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 0.9706 | 0.9423 | 0.9151 | 0.8890 | 0.8638 |
5年 | 0.9515 | 0.9057 | 0.8626 | 0.8219 | 0.7835 |
10年 | 0.9053 | 0.8203 | 0.7441 | 0.6756 | 0.6139 |
15年 | 0.8613 | 0.7430 | 0.6419 | 0.5553 | 0.4810 |
20年 | 0.8195 | 0.6730 | 0.5537 | 0.4564 | 0.3769 |
25年 | 0.7798 | 0.6095 | 0.4776 | 0.3751 | 0.2953 |
30年 | 0.7419 | 0.5521 | 0.4120 | 0.3083 | 0.2314 |
年利回り [%]
積立年数 [年]
③ 年金終価係数
年金終価係数とは
利回り3%の運用商品に10年間 積立投資することにしたとします.
イマ,毎年10万円のペースで,利回り3%の運用商品に10年間投資することにしたとします.
すると,この10年間で,すでに投資した元本部分に応じた利息をもらいながら,毎年積み立てられていき,最終的な金額になります.
この最終金額を求めるために毎年の積立金額に乗じる係数を『年金終価係数』といいます.
年金終価係数 一覧
1% | 2% | 3% | 4% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 3.0301 | 3.0604 | 3.0909 | 3.1216 | 3.1525 |
5年 | 5.1010 | 5.2040 | 5.3091 | 5.4163 | 5.5256 |
10年 | 10.4622 | 10.9497 | 11.4639 | 12.0061 | 12.5779 |
15年 | 16.0969 | 17.2934 | 18.5989 | 20.0236 | 21.5786 |
20年 | 22.0190 | 24.2974 | 26.8704 | 29.7781 | 33.0660 |
25年 | 28.2432 | 32.0303 | 36.4593 | 41.6459 | 47.7271 |
30年 | 34.7849 | 40.5681 | 47.5754 | 56.0849 | 66.4388 |
年利回り [%]
積立年数 [年]
また完全に蛇足ですが,3%で5年間 毎月3万円支払いのカーローンをくんでしまうと,1,911,276円の返済が求められます.ローンでなければ,1,800,000円なので,11万円強の利息を支払う必要があるということですよ!借金ってこわいですね… 複利は使われるんじゃなくて使いたいものです!
④ 減債基金係数
減債基金係数とは
利回り3%の運用商品に10年間積立投資することにしたとします.
すると,この10年間で,毎年利息をもらいながら,この利息を含めて100万円の金額を目標にしたいと考えています.
10年後にこの目標を達成するために,毎年積み立てなければならない額を求めるのに目標金額に乗じる係数を『減債基金係数』といいます.
式を見れば明らかですが,①の『年金終価係数』と②の『減債基金係数』は,真逆(対)の関係にあります.
減債基金係数 一覧
1% | 2% | 3% | 4% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 0.3300 | 0.3268 | 0.3235 | 0.3203 | 0.3172 |
5年 | 0.1960 | 0.1922 | 0.1884 | 0.1846 | 0.1810 |
10年 | 0.0956 | 0.0913 | 0.0872 | 0.0833 | 0.0795 |
15年 | 0.0621 | 0.0578 | 0.0538 | 0.0499 | 0.0463 |
20年 | 0.0454 | 0.0412 | 0.0372 | 0.0336 | 0.0302 |
25年 | 0.0354 | 0.0312 | 0.0274 | 0.0240 | 0.0210 |
30年 | 0.0287 | 0.0246 | 0.0210 | 0.0178 | 0.0151 |
年利回り [%]
積立年数 [年]
⑤ 資本回収係数
資本回収係数とは
利回り3%の運用商品に投資済みの資金を10年間で取り崩していくことにしたとします.
資金を取り崩していきますが,運用中の残金には引き続き利息が付くので,利息をもらいながら,向こう10年間均等に資金を取り崩していきたいと考えています.
毎年受け取れる額を求めるのに,すでに持っている資金に乗じる係数を『資本回収係数』といいます.
資本回収係数 一覧
1% | 2% | 3% | 4% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 0.3400 | 0.3468 | 0.3535 | 0.3603 | 0.3672 |
5年 | 0.2060 | 0.2122 | 0.2184 | 0.2246 | 0.2310 |
10年 | 0.1056 | 0.1113 | 0.1172 | 0.1233 | 0.1295 |
15年 | 0.0721 | 0.0778 | 0.0838 | 0.0899 | 0.0963 |
20年 | 0.0554 | 0.0612 | 0.0672 | 0.0736 | 0.0802 |
25年 | 0.0454 | 0.0512 | 0.0574 | 0.0640 | 0.0710 |
30年 | 0.0387 | 0.0446 | 0.0510 | 0.0578 | 0.0651 |
年利回り [%]
積立年数 [年]
⑥ 年金現価係数
年金現価係数とは
利回り3%の運用商品に投資済みの資金を10年間で取り崩していくことにしたとします.
イマ,利回り3%の商品に運用しながら,毎年10万円のペースで,受け取っていくことにしたとします.
すると,この10年間で,資金を取り崩していきますが,運用中の残金には引き続き利息が付くので,利息をもらいながら,向こう10年間均等に資金を取り崩していくことができます.
このある金額を毎年受け取っていくために必要な資金額を求めるために,毎年の受取金額に乗じる係数を『年金現価係数』といいます.
年金現価係数 一覧
1% | 2% | 3% | 4% | 5% | |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 2.9410 | 2.8839 | 2.8286 | 2.7751 | 2.7232 |
5年 | 4.8534 | 4.7135 | 4.5797 | 4.4518 | 4.3295 |
10年 | 9.4713 | 8.9826 | 8.5302 | 8.1109 | 7.7217 |
15年 | 13.8651 | 12.8493 | 11.9379 | 11.1184 | 10.3797 |
20年 | 18.0456 | 16.3514 | 14.8775 | 13.5903 | 12.4622 |
25年 | 22.0232 | 19.5235 | 17.4131 | 15.6221 | 14.0939 |
30年 | 25.8077 | 22.3965 | 19.6004 | 17.2920 | 15.3725 |
年利回り [%]
積立年数 [年]
まとめ
- FP資格の勉強で勉強する6つの係数,『終価係数』『現価係数』『年金終価係数』『減債基金係数』『資本回収係数』『年金現価係数』を実例つきで紹介しました.
- 今後,それぞれの電卓を順次作って,コード付きで公開していきます!
最後まで,お読みいただきありがとうございました.
みなさまの投資活動のヒントになれば幸いです.では,またっ!
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